Show Me The Money : MBA卒業直後の給与について
第一位は・・NYU Stern!
卒業生全体の平均給与(卒業して１年経った人＋１０年経った人…etc..全ての卒業生の平均値）No1.はWhartonで3,000万円強（年収）であった。それでは卒業直後に一番稼げる（？）スクールはいったいどこなのだろうか？
Harvard, Stanford, または Wharton が一般的に一位と思われてるのではなかろうか？ 2021 U.S. News MBA ranking によると、第一位の栄冠に輝いたのは「New York University: Stern School of Business」だ。 平均的な卒業直後の給与額面はStern MBA が $181,803。この金額は、$10,000 以上もHarvard Business Schoolの平均 $172,774 を超えている事になる。そして、Stanford Graduate School of Businessの$176,956より、$5,000以上多い計算になる。
NYCでの生活費の高さは、他の都市と比べても突出して多いが住居費込みで給与が他の都市と比べても多いのだろう・・と思ってしまうが本当なのだろうか？ NYUがHBS, Stanford, Wharton, Columbia を抑えて一位に躍り出た理由はもっと深堀しないと出てこない。NYU Sternの卒業生たちがどのような分野に就職しているのか？- 就職先の「the mix of industries」に注力してみよう。
戦略系コンサルファーム & 金融業界
HBS, Stanford, Whartonのどこよりも、NYU Sternは給与水準が非常に高い、戦略系コンサルと金融機関に就職してるのだ。驚くことに、Stern Class of 2021の2/3がこの２大巨頭分野に就職しており、正確な数字を追ってみると Stern: 66.3%, Wharton: 62.4%, Harvard : 58%, そして Stanford: 51%となっている。兎に角、この４校は半分以上の卒業生が、戦略系コンサルと金融機関に就職してるのだ。
それでは、このコンサル＆金融機関での就職がKEYであるならば、一体SternはどのようにしてColumbiaを打ち負かしているのだろうか？数字だけ見るとこの業種への就職率はColumbia vs. Stern = 69.4% vs. 66.3%とColumbiaが優勢となっている。やはり、Sternの66.3%の内訳にその秘密があるようだ。平均的な卒業直後の給与額面はStern が $181,803 Columbiaは$174,114とNYUが約$7,500も多い。これは投資銀行への就職率がその原因を示唆しているようだ。投資銀行への就職率、Sternは28.8% Columbiaは16.3%となっている。投資銀行業務は拘束時間も長く、かつプレッシャーも非常に高い。その分、給与水準がずば抜けて高いことで有名だ。
他の大学は、卒業生の就職先としてより幅広く、より多くの分野に卒業生を輩出している。しかし、戦略系コンサルと金融機関は給与が高いというのは、国が変わってものはどうやら同じらしい。
注）日本人に特化した話ではなく、米国に特化した内容となっています。
